ごあいさつ
避けられない未来への挑戦
現在、日本の人口は約1億2000万人ですが、50年後には約4000万人減少し、8000万人になると予測されています。4000万人ということは、1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の人口に相当する人口が減少することを意味します。経済規模は基本的に人口に比例するため、日本経済は急速に縮小していくことが予想されます。
また、生産年齢人口(15歳~64歳)は現在約7300万人で全人口の60%を占めていますが、50年後には約4000万人となり全人口の50%を占めるに過ぎなくなります。つまり、全人口が減少する以上のスピードで働き手が減少していくのです。(一方で高齢者の割合は増え続けます)このままでは、労働力不足という深刻な課題が日本全体を覆い尽くすことになるでしょう。
特に中小企業においては、これまでも大企業に比べて厳しい採用環境に直面してきましたが、今後さらに人材確保が困難になり、人手不足を理由に事業継続が困難となる企業も増加することが懸念されます。
人口動態はかなりの精度で予測できます。(今、生まれてきた子供は、50年後には50歳になります。ある日、突然、50歳が増えるというようなことはありません。)したがって、これらは避けようのないほぼ確実な未来です。
では、このような厳しい環境下で、中小企業はどのように生き残っていけばよいのでしょうか?
生産性向上の鍵は「DX」と「AI」
中小企業は大企業と比べ生産性が低い傾向にあり、給与水準が低く、結果として優秀な人材の採用が難しい状況にあります。優秀な人材が少ないと会社の成長が停滞し、生産性の向上が実現できないという悪循環に陥ってしまいます。
この課題を打破するためには、生産性を高める必要があります。その手段として注目すべきキーワードが「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「AI(人工知能)」です。DXやAIを活用することで、これまで人が行ってきた業務を自動化し、人手不足を補うことができます。一部では「AIが人の仕事を奪う」との懸念もありますが、人手不足の現状を踏まえると、AIができる仕事はAIに任せ、人間はより創造的で付加価値の高い業務に集中するべきです。
私たちが描く未来
中小企業経営者にとって最も信頼できる専門家は「会計事務所」と言われています。私たちも、会計事務所を母体とする総合経営コンサルティングファームとして、その信頼に応えるべく活動しています。
会計事務所の役割は、過去の決算や申告業務に留まるべきではありません。これからは、企業経営の未来に対する提案や意思決定の支援が行える存在へと進化する必要があります。そのためには、会計事務所自体がDXやAIを積極的に活用し、業務の効率化を図るとともに、より高度な専門知識やノウハウを習得することが求められます。
私たちは全国の会計事務所と中小企業の生産性向上を支援することで、そこで働く人々が笑顔になれる社会の実現を目指しています。それこそが、私たちの描く未来であり、挑戦し続ける理由です。
株式会社名南経営ソリューションズ
代表取締役
浅井克容