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コラム

COLUMN

業種特化による差別化の視点

2013年7月23日

多くの会計事務所を回らせていただいています。
価格競争に巻き込まれることへの警戒感を感じている事務所が多いと感じます。
対応策は差別化、独自性の創出、ブランディングということになりますが、
こう聞くと、具現化が大変そうに感じるようです。
ところが意外と身近なところに、差別化のネタが潜んでいることがあるようです。

先日、東北の某会計事務所を訪問しました。県内の売上上位の鋳物屋はほとんど
この会計事務所のクライアントだと聞きました。鋳物業では圧倒的に他事務所との差別化が
できている訳です。
もともと、所長のご実家が鋳物屋であるらしく、社長であるお父上が病気で倒れたのがきっかけで
やむを得ず営業現場に入る必要性が生まれたそうです。受注した仕事に対する値決めの方法を
ルール化する必要性に気づき、仕事1つ1つについて、ロットや原価や希望納期などから適正な
受注額を計算してルール化を図るなど、業務の見直しをしていったところ、業績が向上し、
評判を聞いた地元の鋳物屋の多くを顧問するに至ったとのことでした。

一方、大阪には「パン屋専門の会計事務所」があるようです。母親がパン屋で働いていたと
ホームページに書かれていましたが、パン屋の仕事を研究し、「パン屋専門」を詠うことで
差別化とブランディングを具現化している例です。
業種の絞り込みは、マーケットを自ら縮小させることになるのではないか?という人もいます。
試しに、iタウンページで「大阪市」の「パン屋」を検索してみたところ、少なくとも331件の
存在が確認できました。決して小さなマーケットではなさそうです。

世の中には無数ともいえる業種があります。医業や介護ばかりが業種特化対象ではありません。
実家の事業のほか、懇意にしている顧問先の事業など、現場に一歩踏み込めば、
思わぬ業種特化が実現するかもしれません。

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。