昨年の8月末にゼロベースで新規開業して、1年が経過。すでに月次先２５件、確定申告のみ
先が約３０件、さらに相続案件も数件獲得できている若き税理士に先日お会いした。

今は開業してもなかなか飯が食えないと言われる中にあって、すごい実績。
ほぼすべてが「紹介」だという。聞いてみると、こんなことがわかった。

１．ご縁を大事にし、迅速に動いている
　　仲良くなった不動産業者さんから突然相談の電話がかかってきたとき、
　　仮に土日であっても、仕事になるかどうかわらなくても、
　　「すぐに今から行きます」と駆けつける。無報酬の相談会も気持ちよく引き受ける。
　　こうした行動が「支援してあげたい」「紹介してあげたい」という、いわゆる「ファン」を
　　生み出しているのだろう。

２．目先の業務よりも種まきを重視している
　　法定納期（絶対納期）が存在するのが会計事務所の業種。
　　よって、ほとんどの同業者は本体やるべき重要業務（たとえば営業的活動）よりも
　　目先の業務（たとえば決算業務）を優先させる。
　　「種まきをしていないと不安だから。」と彼は言うが、思いつくことを次々に
　　実行しているのが凄い。
　　無料の相続相談会を思いつき、近隣の弁護士や司法書士に
　　共同開催を呼びかけて、その気にさせ、自らチラシを作って新聞折込を撒くなどは
　　ほんの一例。「お蔭様で仕事は順調に増えていますが、お金は残らないんですよね。」
　　と清清しく笑う。
　　いろんな顧問先獲得の事例やヒントをセミナー等で仕入れても、行動に移すことの
　　できない人が多い中で、「行動」と「投資」ができる彼からは只ならぬものを感じた。　　

３．情報発信に積極的
　　経営革新等支援機関の認定されている彼は、補助金等の新たな制度が出ると
　　すぐにブログで、その制度の恩恵を受けそうな対象に、わかりやすく噛み砕いた言葉で
　　内容を伝えている。後回しにしない拘りが見込み先を連れてきている。

スピード、行動力、投資、情報発信。顧問先開拓の大事なキーワードだ。