会計事務所向け生産性向上ツール

コラム

COLUMN

報告書や日報が定着しない場合

2013年12月9日

”組織に日報や報告書が定着しない”という課題をもったお客様(会計事務所)に時々遭遇します。

そんな場合、報告書を書く意義・目的をしっかり職員さんに再認識してもらうために
事例提供をしたり、必要な報告を効率よく無駄なく書けるように報告書フォームの設定などをご提案しています。

さて、ある日、たまたま自宅に居りましたところ、子供が学校から帰ってきて
「今日ねえ、僕ねえ・・・だったんだよ。それでねえ・・」とお母さんの後をついて回りながら、
一日の出来事を報告している息子の姿を見ました。
「ああ、昔の自分もあんなふうだったなあ。」と、当時の場面・気持ちが少し蘇った瞬間、
ある気付きがありました。


子供は親に聞いて欲しくて、知って欲しくて、わかって欲しくて報告しているのです。
決して親が子供に報告を義務付けているからではありません。



報告書を書かせるために意義・目的を認識してもらおうとする前に、もっと大事なものが
あるように感じました。

・安心して報告できる環境作り
・聞いてもらって承認してもらえる雰囲気作り
・一緒になって喜んだり、課題に向き合っていける関係づくり

報告書や日報の仕組みを導入するということは、
こうした事務所内の環境作りにトライするということなのかもしれません。



また、上司が部下の業務を管理するためのツールが「報告書」というイメージが一般的には強いですが、
上下間の管理だけでなく、同僚や後輩も、お互いの行動や担当先に関心を寄せて、情報を共有し、
承認し合い、課題に向き合うためのものが「報告書」だと定義すれば、
事務所の環境改善にも顧客満足度向上にも繋がる有効なツールになるはずです。


参考ツール:会計事務所が作った会計事務所のためのグループウェア
/form/lp_gw/

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。