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コラム

COLUMN

後継候補者のいる会計事務所の事業承継

2014年2月20日

会計事務所支援を始めて、14年程になります。
沢山の素晴らしい税理士先生と出会い、熱い気持ちを聞かせていただき、それに惚れて、少しでも役に立ちたいと感じ、ご支援をさせていただくモチベーションをもらってきた気がします(感謝いたします)。

そのような税理士先生方から、最近、「退き方」について相談を受けることが多くなってきました(少し寂しい気がします)。
つまり事業承継です。
特に、頑張って事務所を組織化し、後継者候補も大体決まっている事務所の経営者から、事業承継に関するこんな話を聞きます。

・思い切って任せて、口を出さないようにしたほうがよいと思っているけど、ついつい心配なので・・・・

・お客さんからの信頼を維持しようと考えると、まだまだ自分がやらないと・・・・
こんな話です。


ご自身の人生と一体化してきた事務所経営ですので、全く無理もありません。


そんな中、都内で事業承継のコンサルティングを行っている某税理士先生からこんな話を聞いたのを思い出しました。

顧問先から事業承継の相談を受けたときに最初にやることは、社長に手帳を持ってきてもらい、直近3カ月の仕事をすべて拾い出し、その1つ1つについて、本当に社長にしかできない仕事なのか?だとしたらそれはなぜか?あえて後継候補者に引き継ごうと思ったら、何が足らないのか?、何を教えたらいいのか、それを教えて習得させるにはどのくらいの期間がかかるのか?
といった具合にヒアリングし、事業承継のアクションプランを立てる手伝いをすることなんだそうです。
やるべきことが整理され、モヤモヤしていたものが晴れたと喜んでいただけるそうです。

会計事務所の事業承継もきっと同じで、上記のような棚卸作業とアクションプラン作りをやってみてはどうでしょうか。モヤモヤと心配したり、ストレスを感じているよりもはるかに建設的な活動だと思います。

ちなみに、MyKomonのグループウェアを使っていただいている所長先生であれば、簡単に3カ月間の業務をexcelにダウンロードするなどして、整理することが可能です。

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。