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コラム

COLUMN

本心からやりたいことなら、行動できる

2014年4月28日

開業して間もない税理士先生からのご要望で、顧問先の開拓をどうやって進めたらよいかを指導してほしい
と言われ、誠に僭越ながら、意見を述べさせていただくことがあります。
私は基本的に「接触(積極的に人と会うこと)」と「情報発信」の2つが最も大切だと考えており、次に「商品作り」が大事だと思っています。

その理由はまた別の機会に述べるとして、会話の中で十分にコンセンサスをとって、できる限り具体的にアクションプランと期限を設定いただくようにしています。無理な押し付けをするつもりは毛頭なく、主体的に、やることを決めてもらっています。
しかし、1ヵ月後にお会いして状況をお聞きすると、「時間がなくて」などの理由でほとんど進捗していないということが少なくありません。
ご自身でやると決めたことなのになぜ行動に起こさないのだろうか?時間がなかったのだから、仕方がないことなのだろうか?などと、モヤモヤしてしまいます。

そんな中、同じような状況の某若手税理士先生と会話をしているうちに、新たな気づきがありました。
行動できない理由は、実は「やりたくない。」からです。
営業をやりたくないということでなく、税務会計の顧問自体を本心からやりたい業務ではないということが
わかりました。本心からやりたいことではないから、営業的なアクションができないのです。
この先生の場合、「顧問先で働く社員の全員が幸せを感じられるように支援したい。」という高い志を持って
おられ、その志と税務会計顧問とが、きっちり結びついていないゆえに、営業活動に動けないのだとわかりました。
「税理士だから税務の仕事をしなくてはならないと考えるのをやめて、自由業なのだから、自由にご自身のやりたい活動をされてはどうですか?税理士の資格を持っているということは、世間からの信用が圧倒的に高く、その優位性をやりたい事業のために活用する!という発想でいきましょうよ。」と伝えてみました。
そして、働く人の幸せとは何なのか、つまり「幸せの定義」を仮説設定し、その実現のために何をするのかの具体化プランを一緒に検討し始めました。すると、何かスッキリされたようで、楽しそうに意欲的にアクションプランが出始めました・・・・。

そして、その1ヵ月後。アクションが行われていることが確認できました。

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。