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コラム

COLUMN

ドラッガーの時間の考え方に学ぶ会計事務所の業務工数管理

2014年11月26日

会計事務所の時間管理の手法

最近、東日本5箇所で「会計事務所の業務生産性向上」をテーマとしたセミナーをやらせていただきました。


生産性=産出量÷投入量であり、例えば産出量=売上高、投入量=総工数とすれば、生産性を高めるためには、総工数を減らすか、売上高を上げることが必要となるわけで、前者のための「タイムマネジメント」と「標準化」の具体策および、後者のための「領域シフト」の考え方をご紹介させていただきました。

アンケートの結果、特に評価が高かったのは「ドラッガーの時間に対する考え方」とそれを踏まえた「時間管理の手法」です。

ドラッガーの時間に対する考え方

ドラッガーの時間に対する考え方の一部をここでご紹介します。

「タイムマネジメントを意識せよ!

 ① 時間の使い方を記録する(時間の使い方をリアルタイムで記録する)。
   継続して時間の記録を取り、その結果を毎日見ていく。
   そうすれば、成果に何の寄与もしていない仕事に流され、時間を浪費していることに気づくであろう。

 ② やる必要のない仕事、成果を生まない時間となる仕事を見つけて排除する。

 ③ 他の人でもできる仕事は、その人に任せる。さらに、自分の仕事のやり方が、
   他の人の時間を浪費させているとしたら、その仕事を改善するかカットすることである。

 ④ 時間の浪費を見つけるには、「まったくやらなければ何が起こるか」と問いかければわかる。

 ⑤ 何も起こらなければ、明らかに結論は「直ちにやめよ!」   」 

会計事務所が業務生産性向上を図るうえで、上記から得られるヒントは多いと思います。

会計事務所の時間管理に工数分析

会計事務所が業務生産性向上を図るうえで、上記から得られるヒントは多いと思います。

また、今回のセミナーにご参加いただいた先生方とコミュニケーションをとらせていただく中で、
こんな気付きもありました。

  1. 工数管理をすることが生産性向上の大事な第一歩であることを認識されている会計事務所は多い
  2. にも関わらず、工数管理を始めても長続きしないとか、取得できた工数データの信憑性が低くて、改善に活かせていないという場合が多い

これは工数管理の手法(使った時間を人別・顧客別・業務別に取得し、集計する手法)に問題があるのだろうと感じました。職員全員が同じ方法で(属人性無く)、無意識・自然体で時間集計されていく仕組みを持つ必要がありそうです。

参考 会計事務所専用グループウェア
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この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。

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