Emotet感染拡大/会計事務所はセキュリティも含めた安心感を求められている
2022年4月22日
Emotet(エモテット)の感染被害
最近、会計事務所の先生方と面談を行っておりますと、Emotet(エモテット)の感染被害が話題になります。
「顧問先名での『なりすましメール』が届いた。」
「自分の名前で『なりすましメール』が送られることを想像すると怖い。」など。
注意喚起が進み、怪しいメールの特徴なども認知され、警戒心が高まっていますので、被害の拡大は今後抑えられていくのかもしれませんが、もしEmotetに感染した恐れがある場合は2次災害を避けるための措置を速やかに打ちたいものです。
警視庁のサイバーセキュリティ対策本部がEmotetの感染を疑った場合の対応策を示しています。
⇒ https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/cyber/joho/emotet.html
脱メールの動きが進んでいる
さて、Emotetに限らず、今後も新たなコンピュータウィルスが次々に生まれてくると考えたほうがよく、その多くはメール(添付ファイルのダウンロードやWebサイトへの誘導など)を通じてやってきますので、最近はメールを極力使わないようにしようという動きも出てきているように感じます。
ちなみに、先日お会いした税理士先生は、メールの代わりにMyKomonの電子会議室で顧問先とのやりとりを行っています。もちろん、セキュリティの高さを評価いただいての利用ですが、実際にご利用になった結果、セキュリティ以上の価値を見出してくれていることがわかりました。
「電子会議室」の副次効果
以下はヒアリングできた内容です。
Q.電子会議室の使い方を教えてください。
A.もともとは、セキュリティ意識の高い顧問先(社長や経理担当の方)向けに
メールの代替ツールとして利用し始めました。つまり、顧問先との報連相対応です。
電子会議室は1つの話題に対して、ツリー形式でレスポンスがつくので、時には、所長である私やベテランスタッフが横から割り込んで、別の視点での考えやプラスアルファの情報を伝えたりしますし、担当者の間違いを指摘・訂正したりすることもあります。
顧問先には「組織で対応し、応援してくれている。」「ちゃんと所長が見てくれている」という安心感が伝わるようで、好評いただいています。
内勤で仕訳入力している担当者が電子会議室上で、会計処理上での不明点を投げかけることもあります。面談対応している担当者が把握していれば、電子会議室上で回答しますし、顧問先の経理担当が回答してくれて、追加資料が添付されてくることもあります。
これらが電子会議室に記録として残るので、決算時にさっと検索して確認できるのもメリットです。
この会計事務所では、メールを使わず、電子会議室を使って顧問先とのやりとりをしていることを伝えたことが決め手になって、新規顧問契約ができた先が、過去に2~3件あるそうです。企業側が会計事務所に求めているものが何か?を考えるうえで、参考になります。
■MyKomon電子会議室とは?
/function/densi/
この記事の監修
若山茂樹
株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー