「自分史の書き方セミナー」で相続案件の見込先を開拓
2015年10月31日
私の友人で「本の書き方セミナー」を開催している人がいます。
彼は出版事業の経営者であり、ゴーストライターとして実績のある知人を編集長にして事業を営んでいます。
その編集長には、読む人の心にすんなりと文書が入ってくるような本の書き方にノウハウがあるようで、「自分の生きた証を後世に残したい。」「自分の経験やノウハウを後の世のために残したい。」と考える富裕層のシルバー世代がこのセミナーに参加され、執筆活動を始めるお手伝いをしているようです。
本拠地での活動がうまくいき始め、ノウハウも確立できたので活動範囲を広げたいとのニーズがありましたので、親しくさせていただいている某会計事務所の所長先生をご紹介しました。地域の相続手続き相談をサポートしている税理士先生です。共同でセミナーを開催されるなどの取り組みを何度かされたようで、互いにとっての見込み先確保に繋げているようです。
「エンディングノート」を書かせることで相続案件を発掘をするという話は、あちこちで聞いたことがありますが、まだまだ健康で元気な高齢者の場合、「エンディング」つまり「死」を想定したものを書くことに気持ちが向かわないことはありそうで、「自分史を本に残す」ことのほうがモチベーションは上がるかもしれません。
相続税改正の前後から相続ビジネスは花盛りですが、見込み先発掘の手段は、単に金銭面でのメリット訴求だけでなく、対象者となる人達の心理を捉えた工夫も必要かもしれません。
この記事の監修
若山茂樹
株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー