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コラム

COLUMN

「スタッフのレベルアップを図りたい」・・・他社でも生きていける力

2021年11月8日

今回も会計事務所が「スタッフのレベルアップを図りたい。」といったテーマを持つ場合に、ポイントとなる視点を考えます。

前回、知識は「知りたい」状態になれば、吸収されるものであるとお伝えしました。お客様に関心を持ち、それがお客様に伝わって関係性が高まり、お客様のために「知りたい」欲求が高まれば、スポンジが水を吸い込むように知識は吸収されるとも伝えました。お客様と親しくコミュニケーションが取れて、一定の知識が吸収できる流れはこれでよいのですが、別の観点で大事なものがあります。それは、「報連相」とか、「段取り力」とか、「タイムマネジメント」、あるいは「2S(整理・整頓)」といったいわゆる『仕事の基本』です。人と人が仕事で関わる上でベースとなるものです。

これがないと、せっかくできたお客様との信頼関係も保てないでしょう。所内においても仲間に迷惑がかかり、スタッフの不満要因になります。『仕事の基本』を身に付ける前に、下手に知識をつけ、お客様から支持され、自信をつけてしまうと、さらに厄介な存在になってしまうかもしれません。

今は、いろいろな研修サービスがオンラインでも存在するので、積極的に取り入れていきたいところです。

また、「プラス発想」「他責でなく自責で捉える」「常に感謝」といった心の持ち方や価値観も、スタッフの人間的成長のために大切です。朝礼やミーティング等で、所長先生が大事にしている仕事の価値観や理念を繰り返し伝えていくことをお勧めします。
ある著名な教育者は言います。「教育とは、食べて行けるようにしてあげること。」であると。税務会計の知識は、この業界でしか役に立たないかもしれませんが、これらの『仕事の基本』は、どこの会社・業界でも、生きていくのに役に立つでしょう。そんな教育の視点を持ちたいものです。

【参考】MyKomon会計担当者養成動画→/form/lp_yosei/

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。