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コラム

COLUMN

顧問先の満足度を高める活動例(償却資産税申告の付加価値化)

2022年3月17日

顧問先とクラウド上で資料の共有

顧問先企業から各種資料を回収してデータ化し、お互いにいつでも見られるようにクラウド上に整理格納する取り組みを始めている会計事務所があります。

資料回収に当たっての活動が素晴らしいと感じたので、ご紹介します。

「今月の重点監査項目」がある。1月は「固定資産」

例えば、1月は償却資産税の申告があることに絡めて、固定資産台帳を持って、顧問先の社長や工場長と現場(例えば工場)を回り、台帳に載っている機械を1つずつ現物と付け合わせをし、どんな性能を持つ機械なのかを教えてもらってメモを取り、現物をスマホで撮影するといった活動を行っています。

効果としては、利用頻度が低くなった機械の実情と残存価額を社長が認識することで、廃棄処分する意思決定ができたり、税務上の耐用年数を超過している機械の買い替え時期を検討する機会になったりするそうで、顧問先からの評価も上々とのこと。

付加価値のつかない業務だと思っていた償却資産税の申告業務に価値を見い出すことができ、それをスタッフと共有できたことも大きいとのこと。

そして、それ以上に、会計事務所としては顧問先の現場や社長の考え方などがよくわかり、スタッフが担当者としての使命感を抱くきっかけになることも少なくないので、それが顧問先の満足を高めるうえで、とても価値があると話されていました。

このような活動を通じて得られた資料、つまり、整理・更新された固定資産台帳および各資産の機能や特徴が書かれたメモや各資産の写真をデータ化し、顧問先とMyKomonの共有フォルダで共有していく訳です。顧問先との関係性が深まる取り組みだと感じました。

顧問先と共有したい他の情報とは?

2月以降の取り組みを聞きそびれましたが、顧問先の実態を把握するという視点では、M&Aの案件化の際に取り揃える資料がヒントになると感じました。名南M&Aのメンバーからもらった案件化のための資料回収リストを以下掲載します。参考にしてください。

M&A案件化必要書類

■MyKomon電子会議室・共有フォルダのご案内動画
⇒ https://vimeo.com/659836287

この記事の監修

若山茂樹

若山茂樹

株式会社名南経営ソリューションズ取締役
カスタマーサクセスグループ・ゼネラルマネージャー

1992年に新卒で名南経営に入社し、会計事務所の担当者を経験しました。
20代前半の新人でも、お客様はお金の事や制度手続きの事などで意見を求めてきますので、会計事務所の役割の重さを感じると伴に、学びと経験の大切さを痛感しました。
会計事務所の活躍が日本の中小企業に成長と発展をもたらします。
会計事務所の活躍を支援したい。それが我々のミッションです。